創業から地元材を中心に立木を伐りだし、製材して工務店に納品してまいりました。施主様も木を熟知された方が多く、厳しい目で品質が問われてきたと言えます。現在においては、原木を市場から仕入れて製材するようになりましたが、最近では、再度地元材を多く扱う比率が多くなってきています。また、卸としての商いも多くあり、仕入れ先とのネットワークも広く持っております。製材機を持つことから、こまわりのきく製材も可能であり、必要に応じて柔軟に木の寸法を変更することができます。
建築においては材木屋としての特徴を生かし、木にこだわった家、木を見せる、木を活かす構造、仕上げ材にポイントをおきたいと考えています。また、昔がそうであったように、施主様と共に考え、造る家を提案します。素材にこだわり、長い目で見たときに値打ちのあるものは何かを常に考えてまいります。弊社には若手建築グループによる施工部隊があり、お客様のニーズに応えられる自信があります。
このような経験と実績を通じて培ってきた当社の強みと致しましては、次の3点をあげることができると考えています。
これらの3点がお客様から評価され、お客さまにとっての価値をもたらしているものと自負しております。
創業時から木を扱い、原木搬出から製材までを行い、木に関する知識や経験を積み重ね、木材の良さを適材適所で活用できるように取り組んでいます。木は一本として同じものがない自然素材です。その良さ、特徴を活かし、人々の暮らしや日々の生活に反映できるよう取り組んでまいります。
創業時からお客様はもちろんのこと仕入れ先とも連携しより良い関係を築いてきました。製品に関するより多くの情報を仕入れ、お客様に多様な提案ができるように取り組んでまいります。
また、お客様のニーズに的確に答えられるように、若手建築グループとの連絡を密にし、確かな技術ときめの細かいサービスができるようにしてまいります。この若手建築グループは親方から伝統の技を受け継ぎ、また新しい工法をも貪欲に取り入れることのできる大変技術レベルの高い集団です。
大型の製材では大量に早く製材することが可能ですが、弊社の製材は一本一本、木を見て、必要なサイズのものを必要なだけ製材する小型の製材機です。ゆえに、手軽に機械を動かすことが可能ですし、お客様の要望にフレキシブルに対応することができます。
創業から今まで当社が山と深くかかわり、木の長所、短所を知り、木のある暮らしがいかに素晴らしいものかを多くの方々に伝えたいという思いを持っています。
今後は、さらに住生活にに関する情報収集を行い、人々が快適に暮らすための提案を、木という素材を通して提案できるよう、さらにネットワークの輪を広げ、お客さまのニーズに応えられるよう、この「提案・プロデュース力」を強化していきたいと考えています。
住宅建材の市場は、日本人の生活が欧米の様式に移行し、建築様式も欧米風の住居が取り入れられる建築工法が開発され、プレハブ住宅が浸透し家づくりも工業化されるに伴い、設計、工法も画一化してきています。これに倣い、住宅内部の設備製品はもとより、躯体構造材も画一化、均一化しています。
このような状況下、木造建築においての構造材は、外国産材が多く使われ、日本の古民家にみられるような木組みで角材を多く用いた例は少なくなってきました。
しかし、政府により「住生活基本法」の施行や、「200年住宅ビジョン構想」の制定等を踏まえ、「長期優良住宅普及促進法」の成立とあいまって、住宅行政は、国民の住生活を豊かにすることを施策の正面に捉え、また、住宅の長寿命化を図り、住宅供給において、その量から質への目標の転換が図られました。
住宅産業として、「住み継ぐこと“住宅システム”」を担うことが要求されてきています。まさに、住宅としての資産価値を向上させることも要請されていると思われます。
平成20年に京都府の景観資産の第1号として和束の茶畑が認定されました。この地の景観に憧れて移住される方もいらっしゃいます。豊な自然があり、緑豊かでゆったりとした時の流れがあるこの地域には子育てには十分な環境にあると思います。
この素晴らしい景観に合う弊社が所在する和束町では、昔から林業の盛んな土地柄であり、戦後には京都市内からも木材の買い付けに多くの業者が来ていたという歴史があります。特に湯船地区の山は真っ直ぐに伸びた良質な木が豊富に存在しています。地元の木を使い、自然な風を取り入れ、快適な住空間を作ることはきっと生活を豊かなものにするに違いありません。この自然にマッチした建築を作っていきたいと思います。